高圧機器の更新目安として高圧気中開閉器は15年、高圧ケーブルは20年となっております。長期使用による劣化は点検や試験では判断できない事もあり、故障すると停電や波及事故に繋がりますので早めの機器更新をおすすめいたします。

●波及事故ってなに？

需要家内で地絡事故が起き保護装置の整備不良などにより需要家内で遮断できなかった場合、電力会社配電線の保護装置が動作し周辺の停電事故になってしまう。電力会社の変電所に設けられている「再閉路継電器」を動作させ配電線の復旧を行い送電を始めるが、電力会社の復旧までに需要家内の事故点の切り離しができないと二度目の停電となり自動復旧することができなくなる。この状態を「波及事故」という。

●波及事故を起こすとどうなるの？

波及事故を発生させた需要家は電気事故を発生させた責任を負うことと、経済産業省へ48時間以内に速報、30日以内に詳報を提出する義務を負い。電気事故を発生させた責任とは、付近一帯の停電により被った損害を補償しなければならず、費用も多大となる為早めの対策が必要になります。

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